「今度の会議で、お弁当をお願いできますか」
そうお電話をいただくと、たいてい次にこう聞かれます。
「うち、配達してもらえますか?」
当然だと思います。場所が対象外なら、その先の話をしても仕方がありませんから。私が逆の立場でも、まずそこを聞きます。
ただ、この質問に、その場で「はい、大丈夫です」とお答えできないことがあるんです。
意地悪をしているわけではありません。場所だけでは、まだ判断ができない。
先日も、うまく説明できないまま「確認して折り返します」とだけ言って電話を切ってしまいました。あとから、あれは不親切だったなと思いまして。それでこの文章を書いています。
弁当屋が見ているのは、地図ではなく時間
弁当屋の配達は、宅配便とは少し仕組みが違います。
宅配便は荷物をひとつずつ運びます。でもお弁当は、決まった時間までに決まったルートを回りきらないといけません。
12時にお昼を召し上がる方のところへ、11時に届く。次は11時15分。その次は11時半。そうやって1日の配達が組まれています。
だから新しいお届け先の話をいただいたとき、私が頭の中で見ているのは「その場所が配達エリアかどうか」ではないんです。今のルートの、どこに入れられるか。
同じ町名でも、すでにお届けしている先のすぐ近くなら、ほとんど寄り道なしでお受けできます。逆に、少し外れた場所で数分よけいにかかると、後ろの時間が全部ずれてしまう。
お客様から見えにくい部分だと思います。同じ地域なのになぜ、と思われても仕方がありません。
個数、日時、届け先の状況
個数。 「何人分くらいか」だけで大丈夫です。10個なのか50個なのかで、話がまったく変わります。まとまった個数であれば、多少ルートから外れていてもお受けできることがあります。少数のときは、既存のルートとの位置関係が効いてきます。
正確でなくて構いません。「15人前後」「多くて30人」、そのくらいで十分です。人数は後から動くものですよね。参加者が増えたり減ったりするのが会議ですから、個数の変更は3営業日前までにご連絡いただければ調整できます。
日にちと、届いてほしい時間。 会議のお弁当は、開始時刻の少し前に届いている必要があります。11時半なのか、12時ちょうどなのか。ここが既存の配達時間と重なるかどうかで、組み方が変わります。時間がまだ決まっていなければ「午前中には」「12時までに」だけでも構いません。
届け先の状況。 会社なのか、会場を借りているのか。ビルなら何階か。受付を通るのか。それと、受け取っていただける方がいらっしゃるかどうか。
届いた瞬間に受け取っていただけるのと、10分お待ちするのとでは、次のお届け先への到着時間が変わってしまいます。「1階の受付でお渡しできます」でも「会議室まで運んでください」でも、分かっていればその前提で組めます。
もうひとつ、決まっていれば助かるのが、今回だけなのか、これから続くのか。継続してご利用いただけるのであれば、配達ルートそのものを組み直してでもお受けする、という判断ができます。もちろん「まずは一度試したい」で構いません。
決まっていなくて大丈夫なこと
ここまで書くと、そんなに準備しないと頼めないのかと思われるかもしれません。そんなことはないんです。
メニューの内容、予算の細かい配分、アレルギーの詳細、お支払い方法。このあたりは決まっていなくて大丈夫です。むしろご相談いただきながら決めていく部分だと思っています。
うちは管理栄養士がメニューを設計しています。「揚げ物が続かないように」「ご年配の方が多いので食べやすく」といったご要望から一緒に考えられますし、会議の後に眠くなりにくい構成にする、というご相談も承っています。
先にお聞きするのは、配達できるかどうかを早くお答えするためです。中身の話は、その後でゆっくりで構いません。
トミヤの場合(会議・研修などの特別なご注文)
会議・研修など、日替わり以外の特別なご注文についての現在の条件です(2026年8月時点)。
・ご予約:現在、1週間前までのご予約をお願いしています ・金額と数量:総額1万円以上、かつ1種類3個以上(オードブルを除く)から承っています ・変更とキャンセル:3営業日前までにご連絡ください。それ以降はキャンセル料を頂戴しています(2営業日前30%・前日50%・当日100%) ・配達料:無料です ・配達エリア:大阪市内・堺市などへお届けしています。商品やご注文内容によって配達可能な地域が異なりますので、お気軽にお問い合わせください
日程が決まった段階でご一報いただけると、こちらも余裕をもって準備ができます。
なお、毎日のお昼にお届けする日替わりのお弁当は、これとは別の条件(ご注文の期限など)になります。あわせてご検討の際は、お問い合わせいただくか公式サイトをご覧ください。
「配達できますか?」にすぐお答えできないのは、断りたいからではありません。きちんとお届けできる約束だけをしたいからです。安請け合いをして当日12時に間に合わない、それがいちばん申し訳ないと思っています。
だから、もし少しだけご準備いただけるなら。個数と、日時と、届け先の状況。この3つを添えてお問い合わせいただけると、その場でかなり具体的にお答えできます。
もちろん、何も決まっていない段階のご相談も歓迎です。「まだ人数もふわっとしているんですが」で、まったく構いません。
お気軽にお声がけくださいね。
この記事を書くきっかけになった弁当屋側の事情については、noteのほうにもう少し踏み込んで書きました。

