AI導入したのに仕事が増えた。中小企業のAI活用で本当に大切なこと
先週、ブログを書くのを忘れました。
理由は単純です。
会社のAI化に時間を使いすぎていたからです。
今、うちの会社では少しずつAIを業務に組み込んでいます。
文章を書かせるとか、質問に答えてもらうとか、そういう使い方だけではありません。
発注、食数、在庫、献立、レシピなど、これまで人間が判断していた仕事を、少しずつAIに任せられるようにしています。
いわば、会社そのものをAIが仕事できる状態にしていく取り組みです。
僕はこれを「AIカンパニー」と呼んでいます。
ただ、先週そのAIカンパニーを作ることに集中しすぎて、ブログを書くのを忘れました。
そこで、ふと思いました。
これでは本末転倒だな、と。
AI導入の目的は、AIを増やすことではありません。
自動化すること自体が目的でもありません。
本当の目的は、
人間がやらなくていい仕事を減らすこと
だと思っています。
ところがAI導入を進めていると、途中では逆のことが起きます。
AIに仕事を任せようとすると、
「この仕事は本当はどうやっているのか」
「この判断基準はどこにあるのか」
「この情報が正しいのか」
ということを、ひとつずつ整理する必要が出てきます。
今回もそうでした。
食材の発注をAIに任せようとすると、献立、レシピ、在庫、仕入先、納品日など、今まで人間がなんとなく判断していたことを、AIにも分かるようにしないといけません。
人間なら、
「これはいつものやつ」
「この料理ならこの食材」
「このくらいは残っているだろう」
と判断できます。
でもAIには、その「いつもの」が分かりません。
だからAI導入をすると、会社の中にある曖昧さが見えてきます。
これは面倒でもあります。
でも、悪いことではありません。
むしろ今まで人の頭の中にしかなかった知識を、会社の仕組みに変える機会でもあります。
今回も、AIに仕事を任せようとしたことで、
「この献立が正式なのか」
「この食材名は同じものなのか」
「この在庫は確定なのか、それとも推定なのか」
といったことを整理することになりました。
結果として、今まで曖昧だった仕事が少しずつ会社のルールになっています。
ただ、ここで気をつけないといけないことがあります。
AI化そのものを仕事にしすぎないことです。
AIを導入しているのに、その調整に毎日何時間も取られていたら意味がありません。
AI活用の成果は、
「AIを何個導入したか」
ではないと思っています。
自動化を何個作ったかでもありません。
僕がこれから見たいのは、
自分がやらなくてよくなった仕事がどれだけ増えたか
です。
たとえば、
「来週の発注をお願いします」
と伝えれば、AIが必要な情報を確認し、発注案を作る。
僕は最後に確認するだけ。
そこまでいけば、人間の仕事はかなり減ります。
さらに、
「今週の売上をまとめて」
「来月の人員配置を考えて」
「今週の出来事からブログ案を作って」
と頼めるようになれば、経営者が細かな作業に追われる時間は減っていきます。
そこで空いた時間を、
経営を考えること。
商品を考えること。
お客様と向き合うこと。
発信すること。
そういう、人間が本当にやるべき仕事に使う。
僕は、AI活用の本当の価値はそこにあると思っています。
先週、AI化に夢中になってブログを書くのを忘れたことで、逆にそのことに気づきました。
AIは、人間を忙しくするためにあるのではありません。
人間が、大切な仕事に戻るために使うものです。
だからこれからは、
「AIをどれだけ作ったか」
ではなく、
「人間の時間がどれだけ戻ってきたか」
を、AI導入の成果として見ていこうと思います。
まだ途中です。
でも最終的には、AIが会社の情報を理解して、少しずつ仕事を引き受けてくれる。
そんな会社を作っていきたいと思っています。

